『主治医が見つかる診療所SP』できくらげの効能について特集されました。
きくらげは野菜炒めの付け合わせみたいなイメージで、
あまり積極的に摂取しようと思わない野菜ですが、
実は人体に理想的な栄養素の塊なんです。
きくらげの効能その1 ダイエット効果
きくらげには豊富な食物繊維が含まれています。
食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2種類ありますが、
きくらげはそのどちらも含んでいます。
水溶性食物繊維の効能
水溶性食物繊維は腸内で善玉菌の栄養素となり、
短鎖脂肪酸というものを発生させます。
短鎖脂肪酸はがん予防・肥満予防・糖尿病予防などが研究で認められています。
また、水溶性食物繊維はコレステロールや有害物質に付着して、
体内に輩出してくれる効果もあります。
腸内の動きもゆるやかなので、空腹感を感じにくくする効果もあり、
食べすぎも防いでくれます。
しかし、きくらげに含まれる食物繊維は少なくはないものの、
それほど多いわけでもないのでこれらの効果はあまり過度に期待しないようにしましょう。
本気で水溶性食物繊維を摂取したいなら大麦やごぼうに多く含まれているので、
これらをムシャムシャとたべましょう。
たまりません。
また難消化性デキストリンの摂取も極めておすすめです!
これって食材から摂取はなかなか難しいのでサプリメントからの摂取をおすすめします。
不溶性食物繊維の効果
きくらげの栄養素の“主役”はこの不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は水を吸収すると膨張するので満腹感を感じるのが早いです。
水溶性食物繊維の空腹感を感じにくくなる効果と合わせて、
より一層の食べ過ぎを防いでくれます。
「なんかもうちょっと食べたいな」とか
「ちょっと小腹がすいたな」とか
「ちょっと口寂しい」とか
そんなことで余計に食べてしまえば確実に太ります。
特に、深夜寝る前とかに限って何か口に入れたくなることってありませんか?
それをしちまったらモロに太ることは誰でもわかります。
その厄介な「真夜中の衝動」を防いでくれる期待度がめちゃくちゃ高いのがきくらげなんです。
整腸効果もあり便通改善にも役立ち、尚更ダイエット効果も高いです。
きくらげはこの不溶性食物繊維を他のどの食材よりも圧倒的に多く含んでいるのです。
不溶性食物繊維を多く含む野菜・食材ランキング
※100gあたりの成分量
1位 きくらげ(乾燥) 57.4g ←←←
2位 せん茶の茶葉 43.5g
3位 とうがらし 41.0g
4位 干ししいたけ 38.0g
5位 抹茶の粉 31.9g
6位 カレー粉 30.4g
7位 かんぴょう 23.3g
8位 ひよこ豆 19.9g
9位 きり干し大根 16.1g
10位 いんげんまめ 12.0g
しかもきくらげのカロリーは100グラムあたりたったの13キロカロリー
食べても太りません(笑)
ダイエットのために誕生した「奇跡の食材」なんです!
きくらげの効能その2 便秘対策
上でお伝えしたように、きくらげは便秘改善にも効果的です。
特に腸内でも水分を吸収して排便量を増やしてくれるスッキリ効果もあります。
「腸活」にも理想的な食材と言えます。
きくらげの効能その3 免疫力を高める
キノコ特有の成分であるβ-グルカンをきくらげも豊富に含んでいます。
このβ-グルカンの働きにより体内の免疫力がUPします。
風邪をひかなくなるだけでなく、がん予防にも効果が期待できるのです。
水溶性食物繊維から発生する「短鎖脂肪酸」にもがん予防効果がありましたね。
そしてここでも。
がん予防効果2倍と考えられるわけです。
ちなみに免疫力UPはブロッコリースプラウトにも大いに期待できます。
ブロッコリースプラウトは村上農園のものを買って摂取するのも良いでしょう。
あるいはサプリメントもあるので、サプリで摂取するのも効果的ですよ!
きくらげの効能その4 うつ病改善効果
きくらげに豊富に含まれる「ビタミンD」はセロトニンを整える効果があり、
うつ病改善に効果が認められています。
きくらげの効能その5 骨や歯を強くする
きくらげに豊富に含まれる「ビタミンD」はカルシウム吸収を促進して、
骨密度を高めたり、歯を強くする効果が認められています。
丈夫な強い骨や歯を作ることが期待できますね。
きくらげの効能その6 がん予防
きくらげのがん予防効果は既に「β-グルカン」や「短鎖脂肪酸」にも認められています。
しかし、きくらげのビタミンDにもがん予防効果が認められているのです。
いよいよ“がん予防効果3倍”ですね!
きくらげに含まれるビタミンDと(特に不溶性)食物繊維がポイント!
きくらげはダイエット・便秘解消・免疫力UP・うつ病改善・骨や歯の強化・がん予防・・・
あらゆる健康面に作用する「万能食材」です。
これらの効果の元は突き詰めればビタミンDと食物繊維(特に不溶性)によるものであり、
きくらげがこのビタミンDと不溶性食物繊維を他の食材より圧倒的に含んでいることがポイント。
きくらげはこの両成分を極めて豊富に含んでいるから、
少量の摂取で一日の必要摂取量を満たしてしまうので本当に助かる食材と言えますね!
きくらげは乾燥きくらげを食べること!
きくらげには生と乾燥がありますが、
乾燥きくらげは天日干しによりビタミンDが10倍になると言われます。
食べるなら乾燥きくらげを食べましょう。
乾燥きくらげのおすすめ調理法
・乾燥きくらげの天ぷら
きくらげは脂溶性なので、油に浸して料理することでビタミンDが増えます。
天ぷらは理にかなった調理法です。
・乾燥きくらげのだし巻き卵
卵にもビタミンDが豊富に含まれているので、
きくらげと一緒に摂取することで2倍の効果。
さらには油も使いますからモアベター。
Getting Better!
きくらげの味噌汁に溶き卵で食べても良いです。
・発酵食品と一緒に食べて免疫力をさらに高める
免疫力の大半は腸で作られます。
腸内環境を整える発酵食品の納豆やキムチと一緒に食べると、
免疫力をさらに高める期待があります。
納豆に入れて食べるならシンプル。
キムチ炒めにして一緒に食べるのも良し。
その時は油はごま油を使うとより効果的です。
ビタミンDは日光浴でも摂取できる!
実はビタミンDを増やす方法は食材だけでなく、
日光を浴びることでも増やせるのです。
日本人の以上すぎる美白ブームのために、
日本人は世界でもっとも日光を浴びない民族になっちまいました。
日光を浴びないことでビタミンDはどんどん欠乏し、
さらには食生活の洋風化で尚更ビタミンDは不足しています。
65歳にして驚異的な若さの南雲先生が言うには、
ビタミンD不足が改善されれば乳がんの死亡率は42%も下げられるそうです。
美白が大事なのもわかりますが、
ビタミンDも大事なのです。
1990年代くらいまでは寧ろ小麦色に焼けた女性が人気だったんですよね。
それが「ガングロギャル」でピークを極めたかと言えば、
鈴木その子の登場によって一気に180℃美白ブームに振りきってしまい20年以上続いています。
今更肌を焼くなんてできないという気持ちもわかりますが、
日光浴びな過ぎるのも良くないですよ。
特に午前中の日光を浴びることでセロトニンが増加します。
日光を浴びることは心の健康にも役立つことを付け加えておきましょう。