『ザ・ローンチ』(ジェフ・ウォーカー著)の書評と感想【良い点・悪い点を要約】

『ザ・ローンチ』の書評レビュー・・・この本はあなたにどんな利益を与えてくれるのか?

ザ・ローンチ ジェフ・ウォーカー

ダイレクト出版から発売されているジェフ・ウォーカーの『ザ・ローンチ』(世界一効率的に億万長者になる方法)を読んでみた。

この本は書店で立ち読みして中身を確認できないから買うかどうか判断が難しいと思う。

だからあなたがもし買うかどうか迷っている時の判断材料になればと思ってこの記事を作成した。

この書評記事を読めば自分に必要な本かどうかの判断がつくだろう。

良い点だけでなく悪い点もしっかり要約する記事にしたから参考にしてほちい。

そして、この本を読めばあなたのビジネスにどんな利益をもたらすのかを重視したい。


読む前から「億万長者」なんてもんは誰もアテにしてないだろうが、

この本を読むことであなたの収入をどうやって増やせるかという視点で語ってゆくつもりだ。

『ザ・ローンチ』の良い点の要約

「良いものを売る」ことの根源的な重要性

まず全体を通して一貫しているテーマは「良いものを売る」という考えだ。

人をだまして詐欺商品を売って荒稼ぎしようというノウハウでは決してない。

そもそもそのような考えの持ち主ではこの本を読んでも成功は難しいだろう。

重視している点は新規客を「お得意様」へ変える信頼関係の構築だからだ。

それは長期的視点での安定したビジネスの構築に不可欠なものである。

この本を通してまず全体的に伝えているのはその点が大きい。

相手に“変化”をイメージさせる重要性


またもう1つ強調されているのが「変化」をイメージさせる重要性である。

基本的にこの本で紹介される販売手法はおおむね情報教材的なものになる。

「その情報を得ることで自分はどう変われるか?」を理解させることを重視している点だ。

これって物を売る時にもっとも大切な視点である。


これを理解していると詐欺師でも成功できてしまっていた時代があった

一昔前にその手の販売で荒稼ぎしていた人たちがネット上にゴロゴロいた。

ネオヒルズ族なんて言われたりもしていた。

やっていることはメールや動画を送って「自分はどれだけ稼げたか」をアピールするだけ。

「この方法で私はこんなにリッチになった」と延々と角度を変えて繰り返すだけのもの。

具体的な手法などは全く教えてくれずそればかり。


そして最後にその方法を知りたければ30万円払えとかそんな流れのものばかり。

30万払っても実現性のある方法など得られない詐欺的なものばかり。

それどころかさらにその後100万以上する高額な商品を販売されたりとか。

結局騙された金を奪われても大半は泣き寝入りで終わっていたのが現実。

それでも稼げてしまっていたほど「変化」を意識させることは重要なのである。



その手の詐欺をしていた人たちの多くは今はシンガポールあたりに逃げて暮らしている。

そして恐ろしいことに未だに現地と日本を行き来しながら同じようなことを続けている。

テーマを変えて結局は「あなたはこれだけ変わることができる」とアピールしているだけだ。

未だにそんな手法が続いているということはまだ稼げているということなんだろう。


最近でも「若返り」が実現する方法の販売権利だかを数十万円で売るとかやってるし。

それだけ「変化」を相手に意識させることがどれだけ販売力があるかということだ。

その「変化」の重要性をジェフ・ウォーカーも何度も繰り返している。

自分自身の成功体験談の中でも、

当時の自分が「変化」を求めていたことを繰り返しているほどである。



読者との信頼関係を高めながら半永久的にものを売り続ける手法

それ以外にもメルマガ読者に「質問を投げかける」(アンケートを取る)重要性に触れている。

これははっきり言ってこの本の最も重要な部分かもしれない。

読者との信頼関係構築にこれほど効果的なものはない。

さらにそれによって自らの商品がさらに良いものになる。

当然回答した側の読者もさらに商品に期待して「ほぼ確実に買う」状態にもっていける。



それだけでなく、そのやり取りをループ化して延々と商品を販売し続ける方法まで記されている。

この視点は本当に素晴らしく理想的なビジネスモデルと言える。

この流れとメルマガ読者リストを確立してしまえば、

ジェフ・ウォーカー本人も語っているが「金のなる木」を得たようなものだろう。

「金のなる木」があればいつでも必要な時に金を捻出することができるようになる。

この木なんの木気になる木

読者に購入を決断する9つの「メンタルトリガー」


またメール読者に購入を決断させる9つの「メンタルトリガー」も非常に効果的である。

特にその9つめはあらゆる物販(商売)で絶大な効果を発揮するものだろう。

これを知っていると知っていないとではビジネスをやる上で大きな違いになる。

それくらい重要なことだ。

『ザ・ローンチ』の悪い点の要約

前置きやジェフ・ウォーカー本人の成功体験や過去のストーリーがくどい

成功した(変化した)姿を読者に「イメージ」させる狙いがあるんだろう。

それはとても大事なことであることはわかる。

だがそれを差し引いてもあまりに自分の成功例やストーリーを入れすぎである。


おかげで文量が増加して読書時間がかなり増えてしまう。

全260ページほどの本だが、日本の書籍と違って横書きである。

1ページあたりの文字数も日本の書籍の倍はある。

単純計算でも日本の縦書きの260ぺージ書籍の倍以上は読むのに時間がかかるのだ。


それだけでなく日本では使われない用語の使用も多く、スラスラ先に進める内容ではない。

体感的には日本書籍の260ページより3倍くらい時間がかかった感がある。

それがたまらない。

それでいて必要かどうかか疑わしい同じような「ストーリー」が多いわけで。


ただダイレクト出版
の本は全て英文を和訳したものだが、

その訳者の技量によっては非常に読みにくいものもあってその点が不評に繋がっているが、

この本に関しては訳者のレベルが高く翻訳的に読みにくいということはなく、

あくまでジェフ・ウォーカー本人の無駄な(?)「自分語り」と専門用語(造語)の多さが問題。

成功者の事例に現実味のない論理の飛躍が散見される

作中ではジェフ・ウォーカー以外に5人の成功事例が紹介されている。

しかしどれも話がうまく行き過ぎかつ論理の飛躍が感じられるものがある。

特に第9章の「ゼロからの出発」で触れた女性がその典型だ。

彼女は決して“ゼロ”ではなかった。

販売をスタートする段階でいきなり知人関係など「親しい間柄」のリストが200件も取れた。

こんなこと現実的にはかなり難しいことだ。


さらに売った商品が「女性としての生き方」を指導するという自己啓発プログラムだとか。

それが5人に売れ3000ドル近く稼いだということだがおそらく1つ598ドルとかで売ったんだろう。

つまり1つ6万5000円ほどだ。

高いか安いかはともかく...


日本との貨幣価値や女性の価値観の差を考えても、

この手の抽象的極まりない自己啓発教材がこの金額で売れるものなんだろうか?

しかもそれは「急場の寄せ集めのもの」だったというから尚更のことだ。


確かにそれだけこの本で指摘されているプログラムが強力だということの裏返しとも言える。

ただ彼女の持っている知識がその収益に繋がったことでもあり「何も持たない」状態とも違う。

でもこれに関しても人間誰だって人に教えれば金に変えられるほどの知識や経験はあるものだ。

彼女もただそれを実践しただけのことなのかもしれない。


ただ他の成功者も「どん底状態から稼いだ」的に語られているが実際は違う。

まず全員既に他人に売ることができる高いレベルの「専門技術・知識」を有していた。

その時点で「何もない状況から」ではない。


しかもリストもやはりいきなり700件だとか1000件近く集められたりしている。

こんなことはさらに現実的にはありえないことだ。

どちらも多くの人と交流する仕事をしていたバックボーンもあるが。

さらに残りの2人に関してはスタート時点でのリスト数に言及もされていない。


この本の手法が素晴らしいのはわかるがちょっと“アメリカン・ドリーム”が過ぎる話ばかりだ。

はたして本当にそんな簡単にいきなり何百万円以上の金を稼ぐことなどできるもんなのか?

この手の例で語られる成功事例って奇跡的な強運が絡んだことも多いからね。

ただこの本の手法だけは確かに素晴らしいもので小手先のその場しのぎの技術とは違うのも事実。

成約率がはっきりしない

メールマーケティングで物を売るのであればどうしても気になるのが成約率だ。

何人の読者に販売をかけて何人が購入したのか?

それを知りたいがそこがほとんど触れられてない。

稼いだ金額の総額ばかりドーンとアピールするばかりなのだ。

せめて販売をかけた時の読者数と販売価格と売上総額がわかれば計算もできる。


だがそれらの情報があった例は2人だけだ。

そのうち1人は少人数限定販売で完売しただけのこと。

もう1人は読者数と価格に対しての売上総額が大きすぎて計算が合わない。

だから成約率がどの程度のものなのかさっぱりわからないのである。

この部分が不満だった。

ありえない二人称


なぜかこの本では読者に対する二人称が「読者のみなさん」で統一されている。

セールスライティングを習得している人間なら絶対にありえない二人称だ。

この場合の正解は「あなた」である(相手の名前がわかっているなら名前がなお良い)。

「みなさん」では読み手本人だけでなくそれ以外の相手にまで呼び掛けている感が伝わる。

それじゃ読者の心には刺さらないのだ。

「あなた」とたった1人の相手に語り掛けるスタンスでないとセールスはうまくいかない。


ブログなどでも二人称を「みなさん」を用いてしまっている例は多い。

もちろんセールスじゃないならそれでも良いかもしれないが相手の心には刺さりにくくなる。

ブログをやる以上相手の心に響くものを届けたいのではないだろうか?

しかもこの本は「“読者の”みなさん」というさらに回りくどい刺さりにくい二人称なのだ。

原文を見てないから何とも言えないがジェフ・ウォーカーほどの人物がこんな二人称を使うのか?


確かに彼はダン・ケネディのような「コピーライター」ではない。

しかし相手の心を掴むことを重視している点では同じである。

ちょっとこの二人称は読んでいて常に違和感があった。

ガッカリ感と言うべきか。

メルマガ読者を増やす方法についてはほとんど触れられていない

この本の通りにメールマーケティングを展開すれば半永久的に稼ぎ続けられる可能性は高い。

だが肝心な部分が抜けてもいる。

それは「メルマガ読者をどうやって集めて増やすのか」である。

全く触れてないわけではないがこの部分が極めて弱い。

そしてメールマーケティングで稼ぐ為にもっとも大変なのは結局この部分なのである。

「読者をどうやって増やすか?」は最大の課題なのだ。


どんなに良い商品とメルマガを用意しても、

それを見てくれる人がいないか、極端に少なければ利益にならない。

成功者の事例もいきなり200や700や1000も読者を集められた非現実的な話ばかりだ。

1000件もの読者を集めるのが実際はどれだけ大変なことか語ればキリがない。

この部分は結局「自力」でなんとかしなければならないのが辛いところだ。


だが方法はないわけでもない。

費用に数万円とかかけられるならいきなりある程度まとまった読者数を得られる方法はある。

さらに言えば費用をかけなくてもある程度の時間があればある程度の数読者を増やす方法もある。

だからそこは大きな問題でもないと言えるかもしれないがせめてそこにも言及してほしかった。

『ザ・ローンチ』を読んでの感想とどのように利益を得るかについて

読んでみてわかたことは、

既にメルマガやっていてある程度の読者がいるならすぐ実践できて稼げる手法だということ。

ただ今のメルマガの属性に一致した商品を売ることが大事だが、

その商品さえあれば(なければ自分で作るのも難しくはない)簡単に稼げるだろう。

それくらいこの本の手法は優れているし、

一時的な流行り廃りではなく“人間の本質”を突いた手法だからどんなに時代が変わっても使える。



ただ上述したように集客(読者増)の面はこの本ではほぼ役に立たないから、

自力で何とかする必要があるが、それも上述した方法ならそう難しくもない。



ただ僕もいろんな人のメルマガを読んでいるが、

この本を読み終わってわかったことだが、この本を読んだ日本人は想像以上に多いということだ。



はっきり言って、この本で語られてる手法を利用したメルマガが次々と思い浮かんだし、

販売から5年が経過しようとしている今となっては斬新とも言える手法でもない。



だがそもそもこの考えはこの本が出る前から実践している人たちはいたし、

上述した詐欺的な人たちもこの本が出る前に荒稼ぎしていたが、

その手法はこの本考え方の一部を徹底的に利用していたものであり、

既にこの本が出る前から日本人でも実践している人は多数存在した。



「だからもう古くて使えない手法なのか?」と問われればそんなことはない。

とにかく人間の“本質”や“本能”を徹底的に貫いた手法だ。

流行り廃りも何もないしAIがどんなに進化してもこの部分は対応できないだろう。

今でもまったく使える手法ということだ。



既に実践者は多いのは間違いない。

だがそれで飽和してしまうかと言えばそれも違う。

この本を読めばわかるが「売る商品」なんてそれこそ無限に出てくる。

自分の中にある「得意なもの」とか「専門知識」を商品化することを考えれば良いだけだ。

そんなもんPDFファイルに簡単にまとめることができる時代だ。

それが飽和することなど基本的にはあまりないだろう。


「ダイエットの方法」とかならさすがに競合は多い。

でもこの本で描かれた成功事例はニッチ(マイナーな)なジャンルの商品で稼ぐ手法だ。

そのような分野なら飽和も何もない。

「マイナー分野じゃ買う客がいないだろ」と思うかもしれないが実際はたくさんいるのだ。



自分の思い込みで「こんなもの誰もほしがらない」と考えてしまうのは典型的な失敗例

自分にとってはどうでも良いものでも必要としている人はたくさんいる。

メルカリを見ていてもそれはよくわかる。

情報教材だって同じである。



だから「どうやって読者を獲得して増やすのか?」だけクリアできれば良い。

あとはこの本の通りに実践するだけで稼げてしまう期待値は極めて高い。

それくらいすばらしい内容だった。

小手先のノウハウで一時的にしか通用しないものではない。


さらにこの本の手法はメールマーケティング以外にも応用可能だ。

ブログアフィリエイトもそうだしリアルビジネスにだって応用できる。

その意味で非常に購入価値の高い本だ。


読むのに時間がかかるし、一度読んだだけでは頭に入りきらない。

何度も読んで自分の中で落とし込む必要があるから絶対に手元に常に置いた方が良い。

特にメルマガで稼ぐことを考えているなら絶対に買うべき本だと断言できる。

集客面以外はこの本にある通りで全て簡潔できてしまうほどだ。


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読めばきっと世界が変わった気分にさせられるだろう。

このブログでは良い本しか絶対に推奨しないがこの本は今まで読んだ中ではダントツに良かった。

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