仕事が終わってもすぐに妻子が待つ家に帰らない「フラリーマン」が増えているという
喫茶店や漫画喫茶や居酒屋などに寄り道して子供が寝静まった時間帯を狙って帰宅するという
その根底には「家事・子育ての分担がしんどい(億劫)」という考えがあるらしい
男性は女性以上に仕事上で強いストレスやプレッシャーを受けやすい
そんな状況だと帰宅後に家事や育児を「分担」するのが煩わしいと考えてしまいがちだ
しかし社会は男性の家事・育児負担を求めている
少子化改善策の一環としてだ
それができない男性は「イクジ(育児)なし夫」として軽蔑される時代になった
確かに西洋先進諸国では男性が家事や育児を妻と分担しているのをよく見る
しかし日本人男性があの域に達するには1世代どころか2,3世代下までかかると思われる?
かつての日本にも男性が家事や育児を負担しなくても子供がたくさん生まれた時代があった
昭和の時代は帰宅して「メシ・風呂・寝る」だけしか言わない「父親」でも許された
家に金を入れているだけで家の中では「神様」みたいな存在だった
しかし今はそんな時代ではない
金を入れていたって家事や育児の分担を求められる時代なのだ
ただ男性ばかりを咎めても意味がない
女性は女性で男性をどこかで精神的に追い詰めたりプレッシャーを与えたりしていないだろうか?
そもそも現代女性はたった1人の子供を専業主婦で育てるだけでもヒーヒー言っている人が多い
確かに育児はとても大変だし体力も必要だ
だが「産めよ増やせよ」の時代は今より家電も圧倒的に乏しい中たくさんの子供を産んで育てた
電子レンジやエアコン以前に冷蔵庫や洗濯機すらなかった時代だ
その頃の母親世代は現代女性の祖母か曾祖母世代にあたる
彼女たちはなぜ多くの子を産み育てられたのか?
今より家事を助ける家電が乏しくその上夫が家事や育児を分担するなどほとんどなかった時代だ
あの頃の母親たちがどうやってたくさんの子供を育ててきたか知ることが今役立つかもしれない
男女は根本的にわかり合うことが難しい
そして夫が家にいると「邪魔」呼ばわりする妻も少なくない
挙句には願い事に「夫が早く死にますように」と書くような妻もいる
そうやって夫から家庭の「居場所」を少しずつ奪っていることが「フラリーマン」に繋がる
家庭や夫婦問題になるといつも「夫が悪い」・「妻の気持も考えろ」という論調になる
だが「夫の気持も考えろ」とはならないのか?
夫ばかりを叩いたって永遠に日本の少子化が改善されることはない
そもそも我が国の少子化原因は男性が家事や育児を分担したくらいで解消するほど単純じゃない
スウェーデンやフランスと日本は違うということを認識しなきゃいけない
さらに言えば男と女は根っこの部分では絶対に分かり合えない生き物である
根本的に脳構造も価値観も違う
特に女性は女性同士でないとなかなか共感できたり「気が合う」ことがない
男性とは物事に対する考え方が真逆なことが多い
そして脳構造的に女性の方が複数の事を同時にこなす能力に長けている
だから男性に同じことを求めてもなかなか難しいのである
家事や育児ができない「イクジなし夫」はどうすれば良いか?
上述したように男性には「仕事と家事・育児」の両立は根本的になかなか難しいことである
もちろん立派に「イクメン」して子供を溺愛しているパパもいるから必ずしもそうではない
しかし総体的に見ればやはり男性は家事や育児は苦手な人が多いだろう
男性には「母性本能」というものもない
子供に対する愛情面でも女性(妻)に劣ることも多い
男という生き物は根本的に対人関係上で「愛情」という感情が欠落しがちなのかもしれない
最低な話だが子供を「ペット」感覚でしか見ていない父親もいる
小さくて可愛い時だけは可愛がるが大きくなるにつれて疎ましくなってくるという・・・
そんな最低な父親も悲しいことだが世の中には少なくない
そこまでいかなくてもどうしたって男性は女性ほど子供に対する愛情で劣りがちである
せめて妻に文句を言われないほど稼げる甲斐性があれば夫婦仲ももう少し円満になるが・・・
しかしこの不況じゃそれも難しいわけで
結婚に対するネガティブ情報が多すぎることでますます晩婚化・非婚化が進み少子化が加速する
悪循環である
とにかく男は家事や育児に自信がないならせめて妻に文句言われないほど仕事して稼ぐしかない
さらに言えば妻が専業主婦でなく共働きであるなら尚更問題である
せめて妻を専業主婦として養えるほどの稼ぎを得なければならない
「稼ぎも少ない」・「家事もしない」じゃさすがに軽蔑されて当然である