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ふるさと納税の一件や最近お騒がせの丸山穂高議員の「お膝元」としても何かと話題の泉佐野市
その泉佐野市で今日ヒアリが発見された
作業員2人が刺されたが健康に問題はないとのことでヒアリは全て殺虫処理された
発見されたコンテナは中国経由で大阪港に入港したものだ
先月も東京都江東区でヒアリが発見されている
もう全国各所にヒアリが定着してしまった感が強い
毒グモであるセアカゴケグモ同様に危険な外来種が日本に入ってしまう流れが続いている
セアカゴケグモなどはもう普通に目撃されるほど「定着」してしまっている
慣れとは恐ろしいもんである
ヒアリの天敵は?
ヒアリは元々は南米原産であるが、南米ではそれほど大きな勢力ではない
寧ろ北米や中国やオーストラリアや東南アジアなどで大増殖しているのが現状だ
なぜか?
南米にはヒアリの「天敵」がいるからである
その天敵の1つが「ノミバエ(ゾンビバエ)」というハエである
ノミバエはヒアリが出すフェロモンを感知できる
それによってヒアリの巣を見つけることができる
見つけると腹部にあるトゲを「ヒアリ」の体に突き刺すのだ!
その一瞬で200個の卵を産み付けて体内に寄生させちまう
孵化したウジムシはヒアリの体内の脳や体液を食べ肉体をボロボロにする
そしてボロボロになったヒアリの体内から成虫化して現れるというおぞましい話だ
これじゃまるで映画「ザ・フライ」みたいじゃあないか!
![](https://reiwa-info.net/wp-content/uploads/2019/07/ゾンビバエ.jpg)
だがおそろしいヒアリの根絶に有効であるとアメリカの一部では既にノミバエを「招聘」している
ノミバエ以外にも南米にはヒアリの天敵になる攻撃性の強い多種のアリが存在する
それらの存在もあり南米ではヒアリは勢力を拡大できないのだ
だがそれら天敵がいないアメリカや中国などでは増殖し放題であり当然日本も連中には“楽園”だ
しかしだからと言って日本でも安易にノミバエを呼び込むべきかと言えばそう簡単でもない
そのノミバエがヒアリ以外の在来種も「攻撃対象」にしてしまいかねないからだ
そうなれば生態系が大きく乱れてしまう
だからアメリカもまだ一部の州のみで試験的に様子を見ている段階だ
日本国内にもヒアリの「天敵」は存在した!
ヒアリの毒はスズメバチの毒と同じくらい危険である
スズメバチだけでも厄介なのにヒアリにまで注意しなければならないのは大変なことだ
そんなヒアリを退治できるありがたいものが日本にあることがわかった
しかもノミバエのような外来生物ではない
古来より日本で育てられてきた日本原産の植物である「ワサビ」である
「わびさび」じゃなくあの鼻にツンとくる「わさび」だ
兵庫県立大の橋本佳明准教授(アリ学)が発見した
ワサビの辛味成分「アリルイソチオシアネート」 をヒアリは忌避するようだ
それどころかヒアリを殺してしまうこともあるようだ
殺虫剤に使用されるピレスロイドみたいなもんだろう
実際ワサビの辛味は人間でも強烈でありあれをストレートに目や鼻に入れたら誰だって悶絶する
そう考えれば体の小さいヒアリを殺してしまうのも納得といえば納得だ
このワサビを練り込んだ「ワサビシート」で積み荷を覆うことが検討されている
うまくいけば日本だけでなく世界的な拡散を抑えることができるかもしれない
ワサビは古くは飛鳥時代から日本人の生活に溶け込んできた歴史がある
そんなワサビが約1500年後の日本に役立つときがくるなんて聖徳太子でも予見できなかっただろう
聖徳太子は虚像であり実在しなかった説が近年では有力だがそれはともかくワサビは“実在”する
日本だけでなく“ワサビが世界を救う”なんてことがあるかもしれない?
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