外飼いの犬がヒグマに襲われる食害事故が発生
北海道の羅臼町海岸町で外飼いしていた犬がヒグマに食い殺される食害事故が発生した
襲われた中型犬は鎖とリードに繋がれていて逃げることができなかった
現場を見るとリード部分の首輪も損傷してなく鎖も引きちぎられていない
しかしながら犬の姿は跡形もない
リードも鎖も損傷せずにどうやって犬だけ持ち去ったのか・・・
想像するのも恐ろしいがヒグマがその場で食べてしまったということなんだろうか
それにしては現場の血痕は少ないようにも思えるが・・・
羅臼町海岸町では昨年も外飼いの飼い犬が2匹ヒグマに食われる食害事故があった
犬だけでなく家畜のヤギも襲われてしまった
今回の事故も現場に残ったDNAから昨年の熊と同個体と断定された
海岸町は文字通り海に近くこの時期は鮭の遡上シーズンでもあり熊も山から海岸線まで降りてくる
昨年も目撃情報は200件以上あったほど
多い年は40頭以上駆除される「ヒグマ大量発生地帯」である
これだけヒグマが多く出没する以上は人間が被害に合う危険もある
1970年以降では死亡事故は2件あるがどちらもハンターが仕留めそこなって反撃された事故だ
一方的に攻撃された犠牲者は近年では出てはいない
それでも危険がないわけではない
熊が寄り付かないよう環境を整えておく必要もあるだろう
生ゴミの放置など論外だし家庭菜園も食害に合いやすい
熊は獲物を土に埋めておく習性もある
そのうち被害にあった犬やヤギも見つかるかもしれない
人間や家畜と熊の共存は難しいテーマだ
近年はヒグマの駆除に動物愛護の観点から反対論が出てもいる
だが実際に被害を出してしまったヒグマまで放置するのも考え物だ
一度「味をしめた」熊はその対象に異常な執着心を示して徹底的に狙ってくる
この熊も放置していると次々と飼い犬や家畜の被害が続出するだろう
人間を食い殺してその味を知ってしまえば今度は人間を徹底して狙うようになる
その結果「三毛別羆事件」や「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」などが起きた
今回の対象は現時点では飼い犬であるから外飼いしている家庭は夜だけでも家に入れるべきだろう
犬の外飼いの問題点
昭和の時代は犬はどちらかと言えば外飼いが主流だった
ドラマやアニメで家庭のシーンでは庭に犬小屋があってそこに犬がいるのが当たり前の光景だった
めぞん一刻の「惣一郎さん」とか「タッチ」のパンチとか「サザエさん」のハチとか
近年のように室内向きの小型犬があまり国内では人気出なかったこともある
一定以上の大きさの犬を庭で飼うことで「番犬」としての期待もあったわけだ
藤子不二雄作品は必ず凶暴な飼い犬がいる家に野球のボールが落ちてエラい目に合うのがお約束だ
しかし令和時代となった今では犬を外飼いする家庭はかなり少なくなった
大都市圏ではほぼ見られなくなったんじゃないだろうか?
田舎でも外に出しているのは日中だけで夜は家の中に入れる家庭が多い
このご時世に24時間ずっと外に出している家庭となるとかなり少なくなった
チワワやプードルのような小型犬人気が完全に主流になったこともある
だが飼い主の考え方が昭和の時代から大分変ったことが大きいだろう
かつては庭先で飼うことが主流だった犬との関係が「いつも一緒にいたい」という感情に変わった
犬の方も外に繋がれて生活は隔離されている状態より家の中で一緒にいる事で愛情が深まる
人間に対する理解も深まり賢くもなる
双方にとって理想的な関係になるわけである
外飼いの犬はどうしてもしつけが行き届かなかったり理解できなかったりしがちだ
そして常に外にいることで様々な病気の原因にもなりやすい
室内で犬を飼うことが主流になり犬の寿命が延びている
ここ30年で2倍になり20年以上生きる犬まで出てきている
犬の健康面でも家の中で飼うことは身体的にも精神的にも良いということだ
また屋内で飼うことで近所や通行人への迷惑を避けることもできる
犬の外飼いで最大の問題点は近隣住民への迷惑だ
その最たる例が「無駄吠え」である
こればっかりはどんなにしつけてもやめられない犬も多い
根本的に犬は縄張り意識が強く敷地内への「侵入者」には攻撃的になる
厳密には家の前を通る「接近者」にまで攻撃的になってしまうのが問題である
ただ家の前を通るだけなのに殺気立って牙をむいて吠えられていい気持がする人間などいない
通学路などでどうしてもそこを通らなければならない子供だっている
吠えられるたびに悲しい思いをする子も昭和の時代には何人もいた
それでも飼い主は「番犬なんだから吠えてくれなきゃ困る」と身勝手な理屈で知らん顔
他者に迷惑をかけても「自分(の家)さえ良ければ他人のことはどうでもいい」という発想だ
「動物好きに悪人はいない」という言葉がどれだけ無意味かこのことだけでもわかるだろう
また郵便や宅配便や新聞配達などで敷地内に入らなければならない人物にまで吠える犬もいる
特に暗い時間帯に入ることが多い新聞配達などは大変だろう
犬は暗い時間帯はさらに神経質かつ攻撃的になる
夜間は言うまでもないが日が暮れ始めたり夜明け前だったりそれくらいの時間帯でもそうだ
日中は吠えない犬でも日没前や夜明け前はやたら吠える犬もいる
それも日中は全く吠えない相手に対してもその時間帯だと吠えたりもする
まだ同一人物と識別できないほど暗くもないのにだ
犬の無駄吠え問題はとにかく家の外部の立場からすれば本当に迷惑な問題だ
他にも糞の臭いとか毛が風で飛んでくるとか言われるがそんなのは些細なことだ
だが無駄吠えだけは本当に迷惑である
狂ったように夜に何時間も無意味に吠え続ける犬もいる
恐ろしいことにそんな犬をその家の住人は放置して夜明け近くまでその犬は吠え続けていた
誰か空き巣でもきたわけでもなく何が理由かわからないがとにかく吠え続けていた・・・
何年か前に屋外のゲージで飼われていた大型犬がゲージを噛み破ってしまったことがあった
その犬は近所の家に侵入しその家の3才の女の子の頭部を噛んでしまう咬傷事故を起こした
その子は頭部骨折や顔に傷を負って全治一か月の重傷だった
顔に一生傷が残ったかもしれない
犬に対する恐怖心もトラウマレベルだろう
外飼いをしているとリードや鎖の劣化に気づかずこんな事故も起こしかねない
咬傷事故を起こさなくても鎖やリードが切れて脱走して道路に出て轢かれてしまう交通事故もある
逆に外飼いの犬は悪い人間にいたずらをされることもある
石を投げられたり悪いものを食べさせられたり火をつけられたり・・・
「攻撃」される側になってしまうこともあるわけである
そもそも鎖でつないで自由を奪う飼い方は犬に対して多大なストレスを与える
犬は毛に覆われていて夏の暑さに弱い
それなのに炎天下の夏場に暑さ対策もしてあげずにそのまま炎天下に晒し続ける飼い主もいる
ヒグマに襲われた事故も鎖に繋がれてなければ逃げることができた
だが繋がれていたからこそ起きた悲劇だ
人間がヒグマが跳梁跋扈する「ヒグマ無法地帯」に柱に縛り付けられ放置されたらどうだろうか?
「犬と人間は違う」というのは人間の身勝手な発想である
近所にいるんだが酷い飼い主などはアスファルト舗装された箇所で犬を飼っている人物までいる
その家は川沿いにあって土の部分がない
なのに無理やり犬を外飼いしている
夏場は上も下も熱くてたまらないだろう
糞尿もトイレを用意するわけでもなくアスファルト上に垂れ流しだ
土がないから埋めることもできず飼い主が定期的に処理しているが何時間も放置されることもザラ
だから前を通るといつも悪臭が立ちこめている・・・
この飼い主はなぜ問題にならないのかいつも不思議でしょうがない
上述してきたように犬の外飼いは問題点ばかりである
もうこの先進国の日本では犬の外飼いはキッパリ「時代遅れ」と言うべきだろう
もうそれは昭和の慣習と言っても良い
昭和の時代は玄関に鍵などかけなかった
家にやってくる人間も「ごめんください」と勝手に引き戸を開けて入ってきただろう
サザエさんの世界である
しかし令和時代に勝手に玄関の戸を開けて入ってきて「ごめんください」なんてやったら・・・
住居侵入罪で通報されかねない
そもそもドアに鍵がかかってない家もほとんどなくなっただろう
それくらい時代は変わった
犬の飼い方だって同じである
もう昭和じゃないんだから
アメリカの田舎なんてもっと酷い
大型犬を鎖にもリードにも繋がず完全に「放し飼い」にしてる家があった
周辺には他に家もないからちょっとした王様気分なんだろう
だがその家のすぐ目前には公道がある
その前を通ろうとしたらその大型犬(マスティフだった)がすごい勢いで走ってきた
どう見てもじゃれているわけでもないし既に牙をむいていた
危険を察知して条件反射的に逃げてしまったが逃げれば追うのは動物の習性だ
あっという間に追いつかれてもうダメだと思ったその時その飼い主が叫ぶとすぐに戻っていった
ホッとしたがその飼い主はこちらに謝りもせず家の中に入って行った・・・
日本にいるとわからないだろうがアメリカじゃ黒人以上に黄色人種は見下される
特に南部の田舎に行くとそれはさらに顕著
おそらく「イエローモンキー」だと思われて舐められていたんだろう
相手はその性格が人相ににじみ出ているようなでっぷり太った中年の白人だった
アメリカ人のアロガントぶりはトランプやその支持者を見ていても感じずにはいられない
さらにあんなこともあり犬のマナーも最悪だと思った
アメリカに限らず中南米は犬を放し飼いにしている家庭が多いから困る
逆に犬の外飼いにメリットはない
上述した通り犬の外飼いはデメリットだらけだ
・犬の健康面での様々な悪影響
・犬の精神的成熟度の遅れ
・無駄吠え等の絶大な近所迷惑
はっきり言って何も良いことはない
犬にとっても人間にとっても不幸な事でしかない
外飼いの犬は室内犬に比べて寿命が明らかに短いこともわかっている
それでも外飼いするメリットなど何があるのか?
・番犬効果?
・屋内を毛や糞尿で汚されないで済む?
・屋内のあらゆるものを噛んで破壊されないで済む?
無理矢理挙げるとすればこれくらいか?
しかしどれも人間のエゴでしかない
そんなことを考えるくらいなら犬など飼わない方が良い
犬を飼うなら室内で家族同様に扱う気持ちがなければ飼うべきじゃあない
犬だって人間と一緒なんだ
隔離されれば精神的に屈折して問題行動を起こすことが多くなることも明らかになっている
そして何より大好きな飼い主とずっと一緒にいたいと思うのが「いぬのきもち」というもんだ
夜は飼い主と一緒に寝たがるのはその最たる例だ
それなのに屋外に隔離して家族と「別扱い」すれば良い気分じゃないのは当然だ
犬だってバカじゃない
人間の愛情の程は把握できるし愛されてないと感じれば犬だって心は荒む
人間の子供を育てるのと同じ感覚でなければダメなんだ
親の愛情を満足に受けなかった子供がグレて非行に走りやすいのと一緒である