“令和世代”の高校球児は日本のプロ野球史に“新時代”を到来させる

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プロ野球のドラフト会議があった

今年は令和最初の甲子園大会もあり昨年までの旧世代(平成世代)に比べてズバ抜けて逸材豊富だ

甲子園の準優勝投手の奥川恭伸投手や「令和の怪物」こと佐々木朗希投手

さらに花巻東の150キロ右腕・西舘勇陽投手や甲子園優勝投手の履正社・清水大成投手

西舘君と清水君はプロ志望届は出さなかったが数年後にはプロ入りしている可能性は高い投手だ

他にもまだまだ個人的には名前を挙げたい投手は何人もいてキリがないほどだ(笑)

さすが新世代だけあってそれまでの平成世代と何が違うのかと思うほどすごい才能に溢れている

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野球人口減少の原因



令和になったからって急に高校球児のレベルが上がるなんてことがあるわけがない

だが現・高校2年生や1年生にもすごい投手がまだゴロゴロいる

平成世代の末期は「不作」が叫ばれる事も多かった

野球人口の減少が叫ばれていた世代でもある

だがプロ野球界も率先して子供たちに野球を教えるイベントを開催したりと行動を起こした

野球人口減少に危機感を抱いた結果でもある

これは娯楽の多様化や他のスポーツの人気向上だけの問題ではない

昭和の時代に多かった「子供たちが集まって野球ができる広場」がなくなったことも大きい

今自由に野球ができる広場や空き地など地方でもなかなか見かける事ができない

都会じゃ尚更ありえない

今時子供たちが「広場で野球」ができるなんてサザエさんとかドラエもんの中だけの話である



地方は土地は余っている

空地もあるにはある

でも野球をやっている子供たちは少ない

かといって野球をしている子が全くいないというわけでもない

父親とキャッチボールしたりしている子はよく見かける

だが野球ができるほどのメンバーが気軽に集まらなくなった時代なんだと感じることはある

少子化もあるし昭和の時代と決定的に違うのは毎日テレビでプロ野球中継をしていたかどうかだ



これって子供の心理状態には決定的に大きな影響を与える

毎日野球を見ていれば必然的に感化されて自分も野球をしたいと思う子は増える

野球人口の減少は広場空き地の減少だけでなくテレビ中継が地上波から消えたことが極めて大きい

まして昭和時代はテレビが最大の娯楽だった

ネットもスマホもない・・・80年代以前ならゲームすらない・・・

「一家に一台」設置されたテレビの存在感が圧倒的だった時代である

突出する2001年生まれ世代の才能



そんなことは遠い昔になった令和世代の高校球児

今年の高校3年生は2001年に生まれた世代だ

もう生まれた時点でネットもケータイも普及していた

小学生の頃にはスマホまで普及している

「テレビ」や「野球」が最大の娯楽なんて大昔の世代である

それでもこれだけの逸材が一気に誕生した

この世代はサッカーでも久保建英選手という日本史上最高のサッカー選手になれそうな逸材もいる

野球に限らずスポーツに突出したタレントが多く芽生えた世代である



サッカーでも野球でも確かに特定の生年に有力選手が偏ることがよくある

サッカーなら1979年生まれがそうだったし野球なら1988年生まれがそうだ

だがそんな「黄金世代」すら凌駕しそうな雰囲気をこの「令和世代」の2001年生まれに感じる

それくらい今年の高校球児は衝撃的だった

それだけにこのドラフト会議は大いに盛り上がるものだった

そしてやっぱり多くの人間が奥川恭伸投手や佐々木朗希投手の行方に注目した

低迷する球団に大スター候補が入団することへの期待感



その奥川恭伸投手はセリーグのヤクルトスワローズへ

佐々木朗希投手はパリーグの千葉ロッテマリーンズへと決まった

これが超人気の競合球団じゃなかったことは良かったと思う

セリーグもパリーグも近年は優勝するチーム・上位に入るチームが固定化してきている

特に金満球団の資金力がモロに反映されるようになってきて尚更その流れに拍車をかける

ヤクルトとロッテは12球団でも資金面ではどちらも最低水準の苦しい状況にある球団だ



ヤクルトは2015年に優勝はしている

ロッテも2016年まではAクラス常連だった

しかし近年はどちらも低迷している

ヤクルトも2015年の優勝以外は常にBクラスだ

ロッテもロッテで優勝にはなかなか届かない

実は「1位」になれていない期間は12球団で最も長い45年間のプロ野球界ワースト記録更新中だ



このような苦境にある両球団が大スター投手を獲得したことで強化されるのはとても良いことだ

「万年Bクラス球団」が強くなってこそ盛り上がる

その意味で良いドラフトだったんじゃないかと思う

なんだかんだでプロ野球でスーパースター投手になるのは高卒ドラフト1位指名投手だ

過去のスター投手を見ても高卒投手以外で超一流になった投手は極めて少ない

ダルビッシュ投手大谷さん田中マー君・・・みんな高卒ドラフト1位指名投手だ

やはり圧倒的な力を持った投手は高卒でドラフト指名されるのである

大学に進学して力を落としてしまった江川卓投手ハンカチ斎藤佑樹投手の例もある

高卒ドラフト1位指名投手のポテンシャルはやはり大卒や社会人経由の投手にはないものがある

日本はメジャーの“草刈り場”を脱することはできるか?



“令和最初の高校球児
”に抱く期待感はハンパない

来年さっそく高卒1年目から活躍する姿が見られるかもしれない

過去のスター投手の多くは高卒1年目からプロで活躍してきた

それもやはりポテンシャルがあってのものだろう

今は大成すると20代前半でメジャーに去ってしまう時代だ

昭和の時代のように長く日本に残って投げ続けてくれる投手が「令和世代」から出るだろうか?

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