もうすぐ夏休みシーズン
子供たちにとって虫取りも夏の楽しいイベントの1つだろう
中でもやはり人気なのはクワガタやカブトムシである
「黒いダイヤ」とも呼ばれ中には数万~数十万円で売れるものさえある
子供にとっては金よりも自分で飼いたい欲求が強いだろう
そんな季節を前にちょっと気になるニュースがある
上記の動画は「赤いクワガタ」を捕まえてわざわざ噛まれている動画だ
この「赤いクワガタ」は「ヒラズゲンセイ」という名の昆虫だ
これは「ツチハンミョウ」の一種であり決してクワガタじゃあない
しかも「カンタリジン」という成分を含んだ有毒な体液を持つ
それが皮膚につくとかぶれや水ぶくれなど炎症を生じることがある
子供がクワガタと間違えて捕獲してしまわないよう注意しなければならない生物である
昔は国内では四国にのみ生息していた生物だ
しかし地球温暖化の影響なのか生息域が拡大した
四国から和歌山や奈良に拡大しさらに京都や滋賀まで北限が広がっているのである
このヒラズゲンセイに限らず様々な昆虫の生息域北限が広がっている
どれも地球温暖化の影響が疑われている事象である
動画を見る限りそこまで注意するほどの昆虫ではないようだが子供には注意した方が良いだろう
そうは言っても子供は基本的に昆虫や生き物が好きだ
NHKの「昆虫すごいぜ!」は香川照之演じる「カマキリ先生」の力もあり子供たちに大人気だ
子供だけでなく20代の若者もSNSに昆虫を投稿するのが流行っていてしかも女性も多い
住んでいる環境によって違いもあるだろうが昆虫人気は潜在的にはまだまだ強いものだ
その昆虫人気の頂点に君臨するのは常にクワガタだった
それだけにこのヒラズゲンセイもその真っ赤な外見から興味を持つ昆虫好きは必ずいるだろう
それが良いことなのか悪いことなのかはわからない
それは「歴史が証明する」ってやつになるのかもしれない
だが昆虫に興味を持つことで自然環境の奥深さを知ることができる
さらには荒廃が進む現在の自然環境(地球温暖化の現実)も知るきっかけにはなるだろう
それであれば決して悪いことでもない
「 ストップ地球温暖化!」の為には環境破壊側と闘えるだけの「数」の力が必要だからね
それはともかくヒラズゲンセイはクマバチに寄生して成虫化する特色を持つ
幼虫時に花に集まるクマバチの成虫に付着してそのまま巣に「潜入」する
そしてクマバチが自らの幼虫に与えるエサを自らも受け取り成虫化する
つまりクマバチとは切っても切れない縁がある
今後もクマバチの生息域であればどんどん拡大していくかもしれない
クマバチは特に西日本に多い
春の桜や藤の花の周りにはブンブンと飛び交っている
既に近畿はほぼ全域広がりつつあるようだ
今後は兵庫県を経て中国地方に広がっていくんではないだろうか?