秋田県の人口減少率が6年連続全国ワーストに 原因はなぜか?

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総務省が2018年度分の人口推計を発表した

これによると秋田県の人口減少率が6年連続で全国最大となったことが判明した

全国でも人口減少率は-0.21と昨今のコンビニの営業時間・出店店舗数削減問題が示すようにはっきりと人口減社会であることが示されているが、秋田県の人口減少率は全国平均を大きく上回る-1.47という数値であり原発事故があった福島県の-0.99すら上回る数値である

47都道府県のの人口増減率ランキングを以下↓に掲載しとこうか

全国  -0.21

1:東京  +0.72

2:沖縄  +0.31

3:埼玉  +0.28

4:神奈川 +0.20

5:愛知  +0.16

6:千葉  +0.14

7:福岡  +0.01

———–ここまでが人口増———–

8:   滋賀  -0.01

9:   大阪  -0.12

10: 京都  -0.32

11: 宮城  -0.33

12: 兵庫  -0.34

13: 石川  -0.35

14: 群馬  -0.39

15: 広島  -0.41

16: 静岡  -0.44

17: 三重  -0.46

18: 岡山  -0.47

19: 熊本  -0.48

20: 富山  -0.52

20: 茨城  -0.52

22: 佐賀  -0.55

23: 栃木  -0.56

23: 香川  -0.56

25: 岐阜  -0.58

26: 福井  -0.59

27: 長野  -0.60

28: 奈良  -0.63

29: 北海道 -0.65

30: 鹿児島 -0.70

31: 山梨  -0.71

31: 島根  -0.71

33: 宮崎  -0.74

34: 大分  -0.75

35: 鳥取  -0.84

36: 山口  -0.90

36: 愛媛  -0.90

38: 新潟  -0.92

39: 福島  -0.99

39: 長崎  -0.99

39: 徳島  -0.99

42: 山形  -1.04

43: 高知  -1.06

44: 和歌山 -1.08

45: 岩手  -1.12

46: 青森  -1.22

47: 秋田  -1.47

ということになっている

秋田県の減少率はやはり頭1つ抜けている

秋田県の人口減少の原因は一体何なのか?

秋田県は前年2017年に「出生率」・「死亡率」・「自然増減率」(出生数から死亡数を引いたもの)・「脳血管疾患率」・「婚姻率」・「がん死亡率」・「自殺率」の7項目で全国ワーストになってしまっている

まず秋田県の健康問題だが秋田県民は酒好き(のんべぇ)が多い上に塩辛いものが好きなお方が多いようだ

これは死亡率で最下位常連である青森県や岩手県にも共通する部分であり、寒い北国は長い冬を塩辛いつまみで熱燗をあおり炬燵から動かないという生活を過ごすことが多いのではないかと考えられている

そして秋田県の自殺率の高さはもうずいぶん昔から言われている

秋田県出身の芸人がそれをネタにしていたことさえあったくらいだ

それは気候の悪さが原因とも言われ冬場は晴れ日がとにかく少なく、曇りや雨や雪ばかりで気持ちが憂鬱になりがちだということだ

そして県内に優秀な人材を留めさせる産業や教育機関が乏しいこともある

そして観光客を呼び込めるような観光地もこれといってないから外部から魅力を感じにくく「流入」も期待できない地域性でもある

あきたこまち・きりたんぽや・いぶりがっこ・なまはげ・・・これらで人を県内に留まらせる、あるいは県外から呼び込むのはなかなかに厳しい

また地方は3大都市圏に比べると結婚も早ければ子供も多く産む傾向があるが、秋田県は出生率も低く晩婚化も進んでいる

これは岩手や青森もやはり同じで、地方でも東日本地域は出生率は低く晩婚化が進んでいて、割と早婚・多産傾向がある西日本や沖縄と結婚観が大分違うのだろうか?

背景には東北地方全体でここ10年ほど不景気が続いていることがある

震災の影響ももちろんあるだろう

とにかく・・・地方創生を考える時秋田県が抱える課題は今後全国の都道府県でも「他人事」ではなくなるだろう

秋田県の人口流出に関しては日本どころか世界でも調査対象になるほどらしい

さらに言えば青森県や岩手県も秋田県とは似通った指標が多い

東北の北端3県が抱える問題は今後少子化・高齢化がどんどん加速し人口減ペースがさらに加速する日本全体の問題として考えなければならない

逆に言えば全国で唯一人口の「自然増」があった沖縄県に学べるものはあるだろうか

沖縄の出生率が高いのは「地元愛」が全国で常にトップで1位常連であることだ

テレビでもよく沖縄出身のタレントが地元への愛着を口にしているのを見たことがあるだろう

沖縄県民は地元を愛しているから地元から出ないし、さらに進学率が低くまだ高卒も多い土地柄であることから、大学以上に行かせる費用がかからないという考えから子供を産むことに心理的障害が低いという・・・これは良いのか悪いのかわからない理由もあるそうである

気候にも恵まれ暗く憂鬱になる事もない環境も影響しているだろう

「なんくるないさ~」の精神ということか

逆に秋田県は郷土愛ランキングは案の定いつも下の方でありこのあたりも沖縄とは対照的であり、「オラこんな村イヤだ~」の精神になってしまってはいないだろうか?

さらに言えば秋田も岩手も青森も冬場の寒さは厳しい

健康にとって一番悪いのは「冷え」である

「冷え」は血流を悪化させてしまい万病の元であるだけでなく、さらにストレスまで発生させさらなる悪循環である

さらに冬場は外に出ることもできないことが多いから必然的に運動不足になりがちであることも関係しているかもしれない

上述した冬場を中心とした天気の悪さも関係しているかもしれない

晴れの日が少ないということで外に出る気にもならず家に籠りがちになる

晴れの日が少ないということで日光を浴びる機会も必然的に減ってしまう

日光を浴びないと「セロトニン」という脳内の神経伝達物質が不足してしまう

このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれこれが不足すると精神面でいろいろ悪影響が出てしまう

不眠や自律神経の乱れ・・・果ては鬱病のリスクまで高めてしまい、無感情になってしまったり、感情がコントロールできなくなったりと様々な精神疾患を招いてしまう

セロトニンを増やすには日光を浴びる・歩く(ウォーキング)・人と積極的に交流して会話(コミュニケーション)を楽しむことなどが挙げられている

しかし、天気が悪く・しかも寒い秋田県の冬はそういった機会を全て潰してしまう

天気が悪いし寒いから外に出ない

歩かない

人との交流・会話がなくなる

そもそも太陽が出ている事が少ないから日光も浴びることができない・・・

気候の面でもあまり恵まれていない側面は確かにあるだろう

青森や岩手・・・そして気候的に似ている山形や新潟なども同じような事が言えるかもしれない

だがもっと北にある北海道は郷土愛は沖縄並みに高くトップ常連である

死亡率も上述した東北3県よりは低く一概に気候だけが原因と決めつけることもできないが北海道はそもそも地域が広大で気候も様々だから一概に判断が難しいのもあるが

とにもかくにも都道府県各地で抱える問題は様々である

しかし日本という国は1つだ

秋田県の問題は日本全体の問題であると受け止めるべきだろう

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