10歳のユーチューバーで学校否定発言で話題のゆたぼん(中村逞珂ちゃん)
その「ユタボンのパパ」こと中村幸也氏が個人的に興味深い
彼の人生はまさに「これでいいのだ」と言わんばかりの波乱に満ちている
その生い立ちを辿ってみた
中村幸也氏の生い立ち(プロフィール)
生年月日:1979年3月22日生まれ
年齢:現在40歳
大阪府茨木市出身
中学時代からヤンキーとして目立ち始める
まるで当時の長渕剛のごとく咥えタバコで校内を闊歩する
盗んだバイクで校庭を走り回るという尾崎豊みたいな行為もしていたそうな
中学卒業後は進学せず鉄筋工の仕事に就く
親方に六畳一間・風呂なし・トイレ共同の築40年のボロアパートを用意してもらう
しかも共同トイレは水栓ではなくまだ汲み取り式だったようで夏場はキツかっただろう
しかし真面目に働くわけでもなく食費を前借したりパチンコにのめりこんだり・・・
結局仕事は辞めてしまいその後も職を20以上も様々転々とするがどれも続かず
そして暴走族の副総長としての「活動」が常にあった
暴走・暴行・窃盗・傷害・シンナー・覚せい剤等様々な悪事に手を染めてしまっていた
まさに半グレ状態で「本職」に進むのも時間の問題だったようだ
ここまでならよくありがちな話でもある
しかしここで中村幸也氏を目覚めさせたのは母の言葉だった
母に厳しく叱責されまともに生きる道を志す良心のかけらがまだ彼には残っていた
彼は住み慣れた茨木市を離れて枚方市のパチンコ店で住み込みで働くことになる
それまで何の仕事をやっても続かなかった彼がそこでは本気で仕事に打ち込んだ
それによって借金も完済し貯金もできた
さらに忙しい仕事をこなしながらも独学で勉強もして大検にも合格できた
このように苦労人であり地頭は良いのである
しかしパチンコ店員というつぶしの効かない仕事に不安を感じるようになる
働きながらハローワークに通い職業訓練学校でパソコンスキルを習得した
そしてアパマンショップで不動産賃貸仲介の仕事に就く
しかし不動産の世界にも希望が持てず挫折したようで
この頃に後に妻となる当時16歳の女子高生だった「きよみん」と出会う
きよみんは翌年17歳で長女の「あいり」さんを出産する
中村幸也氏は未成年の家族を抱えることになった
ネットビジネス(情報商材販売)の開始
仕事についていろいろ模索していく中で彼はネットビジネスに目を付ける
中村幸也氏が選んだのはその中の「情報ビジネス」(情報起業)だ
情報商材を販売する「インフォプレナー」になったのである
彼は自らの禁煙体験を情報商材として販売し「禁煙カウンセラー」と名乗っていた
これは2012年年明け早々・・・彼が31歳の時である
価格は17800円で販売していた
情報商材の販売というものは広告費を省いてしまえば原価はほぼゼロだ
つまり広告に特別な費用をかけてなければ17800円全てが「純利益」となる
禁煙したくて悩む人間は多い
それなりの自らの体験を商材化して売ればそれが「事実」である以上詐欺ではない
あまり内容が良いものではなかったようだがかといって文句の言いようがないのである
情報商材なんてほとんどそのようなもんだ
「自分はこの方法で成功できた」的なものばかりだ
実際はかなりのレアケースだっただけで普遍的なノウハウではないものがほとんど
彼の商材がそうだったかどうかは内容を確認できないから何とも言えないが
だが禁煙ができない人間にとっては1つの確固たる事実を提示するだけでも価値はある
そこから先は購入した本人の意志の強さ次第なんだから
心理カウンセラーの道へ
情報起業の前後あたりから中村幸也氏はようやく生涯の天職といえるものに出会える
それが「心理カウンセラー」である
心理カウンセラーの衛藤信之氏との出会いがきっかけのようだ
情報起業も実益を兼ねた「カウンセラー」修行の一環だったのかもしれない
彼は偉人の名言をかなり読み込んでいる
ただ「心理カウンセラー」自体に厳密な資格はない
彼は日本メンタルヘルス協会で勉強しそこで心理カウンセラーを名乗る資格を得た
大学や大学院で学んだわけじゃないのに心理カウンセラーを名乗るなと批判もある
しかしこの国心理・精神面のレベルはものすごく低い
大学で学んできたといってまともな人材が極めて少なく海外から見てもこれは異質だ
その現状を考えればこのような「異色の経歴」の持ち主の方が案外有能かもしれない
様々な挫折や苦労や葛藤を経てきた人間だからこそわかることもある
受験エリートで特に苦労もなくきた人間にはわからないこともあるだろう
大学で心理学を学んでいないということを言えばメンタリストDaiGo氏だってアウトだ
そんなことにまでイチャモンつけても意味がない
とはいえ彼の著書「あきらめる勇気─人生はあきらめが9割残りの1割で幸福になる方法」の書評はかなり意見が割れている
Amazonでこのように書評が1と5が極端に多い場合は大抵ステマが疑われる
発売初期に5の評価が連続し内容も不自然に絶賛するものばかりなのは大抵怪しい
この本もその典型的パターンであり、それ以降は最低評価が目立つ
Amazonの過去の売れ行きを見てみると概ね月に1、2冊売れるかどうか程度だ
だが今月に履いてからの「ゆたぼん」騒動が宣伝になったのか結構売れてきている
そのゆたぼんもYOUTUBEで稼いでいる金額もまだ大した額ではない
月に数万程度のもんである
だが中村幸也氏自体の暮らしぶりを見ても心理カウンセラーとしては割と稼げているようでもある
個人的には興味がある人物だ
ゆたぼん共々今後の活動を注目していきたいと思っている