ファミリマートもセブンイレブンに続いて24時間営業見直し試行

スポンサーリンク

コンビニ業界2位のファミリーマートもついに24時間営業の見直しに踏み切ることになりそうだ

しかもセブンイレブンが直営店10店舗だけの実験だったのに対して、ファミマは東京・秋田・長崎の3都県約270のFC(フランチャイズ)店舗で今年6月から参加店舗を募って試行すると発表された

東京都千代田区・文京区や豊島区池袋周辺

秋田県の秋田市・横手市

長崎県の諫早市や雲仙市・大村市・島原市などのエリアで実施する計画である

閉店する時間帯は閉店時間は午前0時~5時など3つほど選択できるようにするようだ

東京都の千代田・文京両区、長崎県の諫早、雲仙、大村、島原各市は日曜日の深夜限定

それ以外のエリアは深夜・早朝の時間帯に毎日閉店3ヶ月か6ヶ月の期間実施する

東大阪に端を発した24時間営業見直しの流れはもう止められないことになりそうであり、3番手のローソンだけでなくその他コンビニチェーンも必然的に追従することになると思われる

当たり前だと思っていた24時間営業だが賛否両論もあり、今後は駅前や市街地の中心部の「一等地」店舗のみが24時間営業を続ける時代になるのかもしれない

ちなみにコンビニ業界の2018年年間売上高ランキング

1位 セブンイレブン 4兆6,780億円

2位 ファミリーマート 3兆160億6400万円

3位 ローソン 2兆2836億2100万円

のトップ3でありその下になると・・・

4位 ミニストップ 3414億3500万円・・・であり「3強」とそれ以下の差が歴然だ

店舗数

1位 セブンイレブン 20421店舗

2位 ファミリーマート 16640店舗

3位 ローソン 13713店舗でありそれ以下は・・・

4位 ミニストップ 2175店舗であり「3強」とは1万店舗以上の差がある

「3強」はどこも年々全店舗合計売上高を上げている上に店舗数も着々と増えている

4位以下は売上高も店舗数も伸びがなく「3強」と「それ以下」の二極化が進んでいる

だが最大手のセブンイレブンでも店舗単位の売上高はもう10年ほど頭打ち状態が続いていて1日60万円台後半である

それでも出店数を増やすことで全体の売上高を増している経営スタイルである

人口減時代に突入し、これ以上出店数を増やしても限界はあるだろう

大手コンビニチェーンは近隣に何店舗も同じ系列が出店するということも目立つ

オレの近所にも大通りを挟んで向かい合うようにローソンががある

このような「過密出店」を「ドミナント戦略」と言う

事前に念入りにリサーい下特定の地域に照準を合わせて集中的に出店する戦略である

近隣に何店舗も出店することで地域への浸透や物流の効率化に繋がり流通コストを下げたり、店舗管理の負担軽減にも繋がる

しかしこれらの大量出店・過密出店ペースもそろそろ考える岐路に至っているだろう

24時間営業と共に避けては通れない問題である

「量より質」が問われる時代になりつつあるわけである

営業時間の短縮や出店店舗ペースを落とすことはチェーン全体の売り上げも当然落ちる

もし利益のためにこのまま24時間営業・大量出店ペースを続けるのであれば・・・

そうなっちまえば・・・ある意味「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」とも言える

セブンイレブンなどは24時間営業以外にも本部がフランチャイズに求めるもの(ロイヤリティ等)が大きいのかわからないのが、経営が持たずに閉店してしまうFC店舗もよく目立つ

オレの身の回りでもここ2,3年で5店舗が閉店していてなければないで非常に不便だ

昨年のこと・・・たまたま閉店するFC店舗のオーナーと閉店当日に偶然会って話すことができたが明らかに不貞腐れていて二度とコンビニ経営なんてしないと吐き捨てていたもんだ

ブランドの消滅も進んでいるように思える

ここ5,6年の間に「ココストア」や「サークルKサンクス」がファミリーマートに、「スリーエフ」がローソンに吸収されブランドが消滅した

個人的にスリーエフはお気に入りのブランドだったからローソンに飲み込まれてしまった時は歯がゆくて時間の流れになぜか唇噛んだ

こんなに辛い思いは同じく好きだったブランド「am/pm」がファミリーマートと合併してブランドが消えた時以来だ

とは言え「コンビニが身近にあること」が当たり前になって久しいこの令和時代である

そして365日24時間常に営業が続けられているのも当たり前の光景になっている

しかしこの令和元年になって時代に逆行するように24時間営業の見直しの流れが生じているのである

24時間営業は便利と言えば便利だが必要性に疑問の声があったのも事実であり、冬場の「おでん」が常に蓋もなしで店内の多くの客が運んでくるチリや埃にまみれていて不衛生だという声も多かった

元々セブンイレブンとは「朝7時~夜11(23)時」まで営業することを売りにしていたチェーンであり日本に進出当初はそれでも驚愕するほど長い営業時間だったのであり、コンビニだけでなくスーパーまで次々と24時間営業に踏み切るようになったこの時代が良いのか悪いのか令和になって問われてきているように思える

「セブンイレブン、いい気分、開いててよかった」の時代に戻るのか?

それとも24時間営業を続けるのか

今回のファミリーマートと業界のパイオニアであるセブンイレブンの「ツートップ」の今後の流れには消費者の側からも注目が集まっている

ニュース元は↓

www.nikkei.com

(4月12日追記)

今度はローソンが2019年度の新規出店数は前年度と比べた店の増減がプラスマイナスゼロを維持する程度のみと発表し、2003年以来ずっと店舗数を大幅拡大してきた路線についに終止符が打たれることになった

ローソンは前年度は667店を新規出店しているから、出店数は大幅減になる

セブンイレブンの東大阪の1店舗から発生した「時代の転換期」という考え方はコンビニ業界全体に大きな影響を与える事になった

タイトルとURLをコピーしました