“引きこもりビジネス”の問題点

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社会問題となっている「引きこもり」に目を付けた“ビジネス”が横行している

引きこもり状態の人を男数人で部屋に踏み込んで「拉致」・「監禁」するやり方だ

親がそこに立ち合い「この人たちにお前を任せることにした」と言い放つそうだ

「引き出し屋」とも呼ばれるこの業者だが良い評判は少ない

そもそも違法行為スレスレでありしかも費用も高額だ

半年間で500万などが相場のようで

それでも引きこもりの息子や娘を抱えた親はそういう業者にすがってしまう

「拉致」された人は監視カメラ付きの部屋で生活を強いることになる

「矯正施設」という趣旨なんだろうが肝心の「効果」に疑問があるようだ

まして暴力行為まで働く業者もあるそうで

引きこもりは根性論や精神論でどうにかなる問題じゃあない

むしろ「矯正施設」や「精神病棟」に「監禁」することなど逆効果だろう

引きこもる人が求めるのは「理解者」だ

自分の感情を理解し・共感してくれる相手になら心を開く

本来ならそんな存在にならなければならない家族に「共感力」が足りない事が問題だ

親が自分を理解して共感してくれなければますます心を閉ざす悪循環だ

そしていつしか親を怨むようになる・・・

親がエリートだったりすると意外と子供との意思疎通ができていないこともあるようだ

息子を惨殺した農水事務次官や息子を拳銃強盗に走らせた関西テレビ取締役・・・

これら父親も息子の「心」に寄り添うことができていたんだろうか?

そもそも人間の人格は小学生くらいまでに定着してしまう

幼少期をどう過ごすかでその後の人生は大きく左右される

男の子だったら父親が人格形成には決定的な影響力がある

そんな大事な時期に妻に子育てを丸投げして仕事だけに専念する・・・

そんな父親が以前は多かったんだろうがその結果が歪として社会に具現化しつつある

そして成人して引きこもりになってしまってからの「更生」が困難を極める

特に親と口を聞かないようになったり親に暴力を振るようになるとさらに困難な状況だ

そうなる前に「心」に寄り添うことが大事である

それをせずに外部の業者に任せるなどあまりにいただけない

百歩譲って500万払ってそれで息子や娘が立ち直るならまだ良い

だがそんなことをして立ち直るとはとても思えない

「なぜ息子(娘)が引きこもるようになったのか?」を理解する必要がある

そしてプライドを捨てて素直に息子(娘)に「ごめんね」と言うべきだ

例え息子(娘)が甘ったれでわがままであってもだ

その「ごめんね」の一言が彼ら・彼女らの心を開くきっかけになる

それをせずに外部のいかつい男どもに依頼して拉致監禁しても何の解決にもなりまへん

「共感力」というものはこの問題に限らず最強のコミュニケーション能力である

これができる人間は誰とでもうまくいくし何やっても成功する

人は1人では生きていけないんだ

「共感」が人間関係を円滑にする

「共感力」さえあれば戦争だって回避できるかもしれないんだ

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