人間には4つのタイプがあります。
タイプが違うと話の伝わり方も
受け取り方も異なります。
- 自分ではそういう指示を出せばわかりやすいと思っていること
- 自分ではそういう働き方がやりやすいと思っていること
- 自分ではそういう褒め方が嬉しいと思っていること
それらはタイプが異なる相手にとっては
理解できなかったり逆にストレスになることもあるのです。
それを理解できないままだと
会社にはいつまでたっても社員が定着しません。
こちらにその気がなくても「パワハラだ」と言われてしまいます。
社員が定着しなければ事業が回らなくなります。
それ以前に時間とコストをかけて育成した社員が
すぐに辞めてしまえばその時間とコストは完全に無駄になります。
そのためには人間の4タイプを理解する必要があるのです。
それを理解できれば
社員は職場に働きやすさや「やり甲斐」を感じて残ってくれます。
人間の4タイプとは
肝心の人間の4タイプは以下のように分類されます
人の役に立つことがやる気の原動力で自分より相手本位の献身型タイプ。
仕事の結果より“過程”を褒めてもらいたい。
特に「ありがとう」「君のおかげで助かってるよ」という言葉が響くタイプ。
仕事は目標や計画を立てて進めたいので指示内容は具体的なものが必要。
さらにはその仕事がなぜ必要なのかも知らないと仕事に熱が入らない傾向もある。
最も話に時間がかかるがしっかり向き合うことで高い愛社精神を示して献身的に働くタイプでもある。
↑のピース・プランニング同様に人の役に立つことがやる気の原動力で自分より相手本位の献身型タイプ。
仕事の結果より“過程”を褒めてもらいたい、「ありがとう」「君のおかげで助かってるよ」という言葉が響くタイプなのも同様。
違いは仕事への向き合い方で、要点だけわかればすぐ取り組みたい臨機応変型タイプなので
細かい指示出しや長い前置きは苦手。
ピース・プランニングより話に時間がかからないが
ほめ言葉に最も敏感なタイプなので上辺だけの「お前には期待してるんだよ」的なフレーズはすぐに嘘だと見抜くから注意。
上2つのピースと違い自分本位型で
目標や計画を設定して自分のペースを乱されず作業したいマイペース型。
漠然と指示出しはNGで
仕事中の口出しや急な予定変更を嫌うタイプ。
褒める際も具体的に「あの時のあの仕事がとても良かった。本当に助かったよ」と伝える必要がある。
自分本位型で承認欲求が最も強いタイプ。
仕事もピース・フレキシブル同様要点だけわかればすぐ取り組みたい臨機応変型タイプなので
細かい指示出しや長い前置きやチェックなどは苦手。
ある程度自由にやらせてあげる方が伸びるタイプで
ほめる際もストレートに「すごい!」「よくやった!」系が響くタイプ。
この4タイプは日本だけではなく
世界共通でこのどれかに分類されます。
これは12万人のデータを研究した「性格統計学」から導き出されたものです。
まずは経営者であるあなたがどのタイプかを知り
そして社員がどのタイプかを知ることがスタートです。
タイプが異なると人間関係が上手くいかない事例
社員のタイプによって伝える内容を変える必要があることはお伝えしました。
そこで、いくつか例にして事例を紹介しましょう。
指示の出し方について
社員がピース・プランニングやロジカルの場合は
指示や指導は具体的でなければなりません。
教える側がビジョンやピース・フレキシブルの場合
「とりあえず〇〇やってみて」と漠然とした指示を出しがちです。
それは「自分だったらその方がやりやすい」と思っているから。
しかし、ピース・プランニングやロジカルは違うのです。
具体的な指示内容を元に計画や目標を意識して仕事をしたいので
具体的な指示を出してもらわないと非常に困るし
それが大きなストレスなのです。
結局パフォーマンスの悪い仕事になり
あとになってそれを叱責すると
「言われてなかったのでわかりませんでした」という言葉が返ってきて
人間関係に亀裂が生じるわけです。
さらにピース・プランニングは「なぜその仕事が必要なのか」も知りたいのです。
突然違う仕事を「これやっといてくれる」と振るだけでなく
「これ手違いでまだ処理してなくて明日締め切りで急いでいるんだ
いつも頑張ってくれているところ悪いけどお願いしていいかな?」
と、具体的な理由と共に仕事を依頼する必要があります。
「言わなくてもわかるだろう」は絶対に通用しません。
社員がどんどん辞めていく会社の社長の多くはこの「言わなくてもわかるだろう」を主張します。
だから社員が離れていくのです。
逆に社員がビジョンやピース・プランニングの場合は
長い前置きや具体的な指示を逆にストレスに感じ
やる気を削いでしまいます。
ざっくりとした指示や最低限の注意点だけ伝えて
あとはどんどん自主的にやらせた方がうまくいきますが
教える側がピース・プランニングやロジカルタイプだと
自分が具体的指示を求めるタイプなのでつい相手にもそうしてしまいがちなので注意が必要です。
ほめる場合
人間は誰でも褒められたらうれしいものと思いがちですが
その「ほめ方」次第では逆に不快感を与えてしまうことがあります。
ほめ方もタイプに合わせて変える必要があるのです。
ピース・プランニングやピース・フレキシブルはとにかく「ありがとう」が大事です。
基本的に「ありがとう」と言われて不快になる人間はいないほど
人間関係構築上最強のパワーワードですが
ピースの2タイプには特に効果があります。
さらに
「君のおかげで」
「君がいるから」
「君がいてくれないと」
のようにその仕事ぶりや存在価値をしっかり認めてあげることが大事です。
それを伝えることで「会社の役に立ってる=必要とされてる」と感じ
満たされるのがこのピースの両タイプです。
ちなみにこれ、夫婦間や恋愛でも配偶者がピースタイプだったらとても大事です。
ロジカルの場合はほめ方が一番難しいタイプです。
ほめるのであれば具体的に仕事のどの部分が良かったのかを指摘する必要があります。
特に理由もなく「ありがとう」とか「助かってるよ」とか「すごいね!」だけでは伝わらず
口先だけで言ってると受け取られ逆に不快に感じられるリスクがあるタイプです。
よく女性で「可愛いよ」と言われて素直に喜ぶタイプと
逆に不快に感じるタイプがいますが
この不快に感じるタイプの多くはロジカルで
「具体的な理由もなく何が可愛いの?」と不信感を抱くわけです。
逆に具体的なポイントを出してほめることで満たされるので
そこを意識して接してみてください。
ビジョンはシンプルかつちょっとオーバーなほめ方で良いくらいです。
「すごい!」
「さすがだね!」
系の言葉はもちろん
さらに攻めて「本当に頭がいいね」や「そのセンスが素晴らしい」のような言葉も効果的。
とにかく「褒められて伸びる」典型的タイプなのでどんどん褒めてあげましょう。
人間関係の大半は行動統計学で解決する
人間は感情で動く生き物です。
働く理由は金だけではありません。
“やり甲斐”がなければ仕事もモチベーションも続きません。
例え給料が高くてもです。
ここまでお伝えしてきた事例はあくまでも序の口。
職場での様々なシチュエーションごとの各タイプへの対処法はしっかり学んで損はないでしょう。
また、この4タイプの判別法もちょっとコツがいるので
最も重要なその部分こそしっかり学ぶ必要があるのです。
性格統計学を体系化した株式会社ジェイ・バン代表の稲場真由美先生が
それをわかりやすく教えてくれるオンライン講座があります。
地上波TVでも何度か紹介されているので安心できる上に
この性格診断がものすごく正確で驚いてしまいます。
講座の方は最初の初級であれば140分の動画を視聴して
その後WEB試験で合格すれば認定証も得られて
それは「資格」として記すこともできるものです。
わずか13,200円で受講できて3か月間動画は見放題なのでしっかり学べます。
もちろん不要と感じるのであれば無理に受講する必要はありません。
あくまで受講するかしないかはあなたの自由ですが
この性格統計学を知っていれば社員との関係だけでなく
会社のビジネスにも活用できるので
知らないことはあまりに損失だと思いこの記事でお伝えしています。
とりあえずどんなものか↓のページから確認だけでもしてみて判断してみれば
会社が変わるきっかけになるかもしれません。
SDGsは必ずしも環境問題だけに限りません。
会社に人が残らなければ会社は「持続」できません。
サステナブルな経営のためにも社員との接し方は極・真剣に考えていきましょう。